第７７回 阪神ジュベナイルフィリーズ（Ｇ１）

～完成度が結果を決める２歳女王決定戦～

皆さまこんにちは、管理人の田中です、さあ今週もＧ１ウィークがやってきました。

２歳女王決定戦という位置づけではありますがこのレースで問われるのは将来性ではありません。

「現段階でどこまで完成しているか」それだけが着順を左右します。

「素材評価ではなく今走れるかどうか」阪神ジュベナイルフィリーズは、そういうＧⅠです。

そんな中で、まず「出走できるかどうか」から注目すべき馬がいます。

今回取り上げる注目の１頭はギャラボーグ。

現段階で登録は２６、フルゲートの関係上、抽選で外れる可能性がある立場です。

それでも名前を挙げる理由ははっきりしています。

— 血統と完成度、どちらも評価すべき存在 —

【全兄はＮＨＫマイルＣ覇者 ダノンスコーピオン】

ギャラボーグの最大の注目点は血統。

全兄はＮＨＫマイルＣを制したダノンスコーピオン、２歳時から完成度の高さで世代上位に立ちそのままマイル王まで駆け上がった実績馬です。

良血の全兄を持つ馬は多くてもＧ１勝ち馬を兄に持つケースは限られる。

それだけで、この馬が持つ資質のベースは高いと判断できます。

—現段階での完成度は十分に通用 —

完成度という観点で見てもギャラボーグは水準以上に仕上がっています。

反応や気性面に多少の若さは残しますが脚を使い出してからのフォームは安定しており

トップスピードに入ってから踏ん張れる

２歳牝馬戦で重要な「止まらない脚」を備えています。

この舞台で最低限求められる条件はクリアしています。

【抽選対象＝評価を下げる理由にはならない】

２６頭登録という状況で抽選対象という立場は確かに不利。

ただし、それは能力とは別の話です。

抽選対象になる多くの馬は情報量が少なく、印が回りにくい。

しかしギャラボーグは違う「完成度・血統・内容」どれを取ってもＧ１で様子見に回す馬ではありません。

出走が叶った時点で評価を下げる理由は存在しない。

—阪神外回りで力を示せるタイプ —

阪神外回り１６００ｍは一瞬の切れより持続力が問われるコース。

ギャラボーグの長く使える脚質はこの条件と噛み合います。

極端な前傾ラップにならなければ直線で確実に脚を使ってきます。

兄のような派手さはなくとも内容重視のレースになれば浮上する、それだけの裏付けはあります。

◆ 管理人の一言

まずは抽選突破

そこを越えた時点で、この馬の位置づけは変わります

ギャラボーグは

「出られたら試す」馬ではありません

出走が決まったなら、警戒すべき一頭

阪神ジュベナイルフィリーズは

完成度が足りない馬は残らない

その条件を、この馬はすでに満たしています